民主離党組、小選挙区の当選は小沢一郎氏だけ。1勝70敗。でも、比例で13人復活

2009年の前回衆院選以降に民主党を離党し、今回の衆院小選挙区日本未来の党日本維新の会などから立候補した前衆院議員67人と前参院議員4人のうち、小選挙区で勝利したのは日本未来の小沢一郎氏だけで、1勝70敗となった。比例で小沢鋭仁環境相ら13人が復活当選した。

 民主党からの離党組は、選挙に弱い人ばかりだという声があったが、結果論で見ると、それは当たっていたのだなあ。小選挙区で当選したのは、小沢一郎氏だけ。あとは全滅。13人は「日本維新の会」とか「日本未来の党」とかいった新しい看板に助けてもらった形。何だかなあ。今度の総選挙、投票率は低く、期待度はかなり低かったわけだけど、風を作って一発勝負的な手法も通じなくなってきて、まじめに政治をするきっかけになれば、意義の大きい選挙だったのかも。そんな意味で注目は、安倍政権の官邸人事と組閣名簿だなあ。どんなメンバーが選ばれるかによって、緊張感と覚悟のほど、そして前回の政権崩壊から何を学んだのかが見えてくるなあ。

首相の蹉跌―ポスト小泉 権力の黄昏

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