ミッドナイト・イン・パリ

ミッドナイト・イン・パリ [Blu-ray]

ミッドナイト・イン・パリ [Blu-ray]

 パリを舞台にしたウディ・アレン監督のファンタジーオーウェン・ウィルソン演じるウディ・アレンの分身のような小説家が現代のパリから1920年代のパリへとタイムスリップし、スコットとゼルダフィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイピカソ、ダリ、コール・ポーターなどと出会う。アレンらしくインテリ・ジョークが多いが、いつもに比べると抑え目で楽しい(それでも鼻につく人は鼻につくんだろうが...)。そして何よりもパリの風景が美しい。「マンハッタン」がニューヨークに対する愛の映画だったように、こちらはパリに対する愛の映画。
マンハッタン [DVD] 俳優陣が良くて、オーウェン・ウィルソンも好きだし、フィアンセ役のレイチェル・マクアダムスもキュート。スノッブな男が、「クイーン」でブレア首相を演じていたマイケル・シーン1920年代組には、マリオン・コティヤールキャシー・ベイツエイドリアン・ブロディなど多士済々。トム・ヒドルストン演じるスコット・フィッツジェラルドが似顔絵で見る本物によく似ていた。これ、1920年代にパリに集ったアーティストについて、もっと知識があれば、より楽しめるのだろうけど、追いつけないところもあった。知的なジョークの世界だなあ。このあたりがウディ・アレンが一部で嫌われる理由かも。
 このほかにも美人が多くて、アンティーク・ショップの店員役のレア・セドゥが愛らしい。「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で殺し屋役を演じていた人だと、ウィキペディアを見て知るが、殺し屋よりも、こちらのほうが自然な感じで良かった。美術館の案内役の女性も美人だったのが、演じていたのは、カーラ・ブルーニニコラ・サルコジ前大統領の夫人でした。このあたりのキャスティングもアレンっぽい。
それでも恋するバルセロナ [DVD] ウディ・アレン、2008年の「それでも恋するバルセロナ」から、2009年の「人生万歳!」は久しぶりのニューヨーク、2010年は「恋のロンドン狂騒曲」、そして2011年がパリで、2012年が「トゥ・ローマ・ウィズ・ラブ」、このところ世界の美しい都市を舞台にしている。IMDbを見ると、2013年公開予定作品として、タイトル未定で、ケイト・ブランシェットアレック・ボールドウィン主演の映画を撮影している様子。ロケ地は、サン・フランシスコとニューヨークが目に付く。ということは、今度は「I Left My Heart in San Francisco(霧のサンフランシスコ)」あたりだったりするんだろうか。
★Untitled Woody Allen Project (2013) - IMDb => http://imdb.to/V7UA0T
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ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)