ヨラム・バウマン『この世で一番おもしろいミクロ経済学』

この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講

この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講

 マンガで学ぶミクロ経済学。これが意外と面白かった。ミクロ経済学といっても、知っているようで、きちんと理解していなかったりすることも多いので、役に立つ。ここでざっくり知って、きちんと経済学の本を読むというのが基本なのだろうなあ。そのとっかかりの知的好奇心が芽生えるなあ。それと、日本の経済マンガにありがちな、ビジネスマンやらビジネスウーマンやらが掛け合い漫才をしながら、いま話題になっている経済現象を解剖していくという形の「経済学」ではなく、基礎から一つひとつ発展させていくところがいい。同じシリーズの「マクロ経済学」も読んでみるか、と思う。
 で、イラストはグレディ・クライン。訳は山形浩生。最後に山形浩生の解説がついている。
この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講