2012年の日本映画の興行収入は過去最高。「海猿」「テルマエ」「大捜査線」がヒット

日本映画製作者連盟は30日、去年1年間に国内で上映された映画の興行収入を発表しました。それによりますと、去年の興行収入の総額は1952億円で、東日本大震災の影響で大きく落ち込んだ前年よりおよそ140億円増えました。興行収入のベスト3は、▽1位が海難事故の救助に奮闘する海上保安官を描いた人気シリーズの「BRAVE HEARTS海猿」の73億3000万円、▽2位が古代ローマ人が現代の日本の銭湯にタイムスリップする「テルマエ・ロマエ」の59億8000万円、▽3位が人気警察ドラマシリーズの「踊る大捜査線THE FINAL 新たなる希望」の59億7000万円で、いずれも日本映画が占めました。日本映画の興行収入の総額は、外国映画の2倍近い、合わせて1281億円となり、これまでで最も多かった3年前の収入を100億円ほど上回りました。

 テレビで集中砲火型大規模宣伝を展開すると同時に、シネコンのスクリーンを大量ジャックして、一気に儲けるという短期決戦型マーケティングはいまだ健在なのだなあ。そんなわけで、日本映画の昨年の興行収入は過去最高。ベストスリーは...

テルマエ・ロマエ Blu-ray豪華盤(特典Blu-ray付2枚組)

テルマエ・ロマエ Blu-ray豪華盤(特典Blu-ray付2枚組)

 やっぱりリメイクかコミックの映画化だなあ。そして、洋画は...
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

 うーん。こっちもリメイクでした。トム・クルーズの踏ん張りで、どれだけ稼いだかというと...

一方、外国映画で最も多かったのは、トム・クルーズさん主演の「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で53億8000万円でした。

 邦画のベスト3には届きませんでした。これだけリメイクで儲かると、オリジナルを作るよりも、認知度を高めるコストが低いリメイクのほうがいいというビジネス思考になっていくのかなあ。