東京マラソン、ペースメーカーがいなければ、もっと速かった?

陸上の世界選手権(8月、モスクワ)の代表選考会を兼ねた東京マラソンは24日、東京都庁から東京ビッグサイトまでの42.195キロのコースで行われ、男子はデニス・キメット(ケニア)が大会新記録となる2時間6分50秒で初優勝した。

 なんだか不思議なマラソン大会だった。2時間4分台の記録を持つ実力者揃いと宣伝されていた大会で、記録が期待され、実際、大会新記録の2時間6分台の好タイムが出たのだが、前半はスローペース。ペースメーカーが向かい風でスピードが出ず、実力派ランナーたちは「ジョンギングしているよう」とまで言われていた。もう少し速いペースを求めても、風邪が強いのでダメといわれているというような解説まであった。招待選手の実力とペースメーカーの力量に差があったようで、ペースメーカーがペース・ストッパーとなる不思議な展開になってしまった。加えて、中継のフジテレビは放映権料がよほど高いのか、CMの合間にマラソンを中継していると言いたくなるような状態で、イライラ度がさらに増すような展開だった。

ケニア! 彼らはなぜ速いのか

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