東京高裁、昨年の総選挙は「違憲」。ただし、「選挙無効請求」は却下

「1票の格差」を是正せずに実施された昨年12月16日の衆院選違憲として、弁護士らのグループが東京1区の選挙無効を求めた訴訟の判決が6日、東京高裁であり、難波孝一裁判長は「違憲状態に至っていた選挙区割りが、合理的期間内に是正されなかった」として、選挙は違憲と判断した。選挙無効の請求は棄却した。

 もはや、「1票の格差」という点では、日本の総選挙は「違憲」というのは当然みたいな話になっていて、最大の関心事は「選挙無効」が認められるかどうかだった。東京高裁の場合は、「無効」請求は却下。首相官邸もほっとしていているんだろうなあ。でも、各地の高裁判決はまだまだ続くので、そこでは、どんな判断が出てくるのだろう。司法サイドも、いくら違憲判決を出しても、まじめに選挙制度を改革しようとしない立法府に切れて、ひとつぐらいは「無効」判決を出したりするのだろうか。どうなんだろう。立法府も少しはまじめになるんだろうか。それとも、喉元過ぎれば...、だろうか。

“清き0.6票”は許せない! 一票格差訴訟の上告理由を読む (GENJINブックレット58)

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