英国でプーチン批判の亡命ロシア人富豪が謎の死。というと、思い出すのは...

プーチン・ロシア大統領の「政敵」で英国に亡命中のロシア人富豪ボリス・ベレゾフスキー氏（67）が23日午後、ロンドン郊外の自宅で死亡しているのが見つかった。警察は殺害された可能性もあるとみて、捜査を開始した。報道によると、ベレゾフスキー氏の遺体は自宅の浴室で発見された。ロシア人弁護士は「彼には負債しか残っておらず、非常に気落ちしていた」と述べた上で、「自殺を図った」と明らかにした。これに対して英警察当局は「死因など説明がつかないところがある」として全面捜査を始めた。

　プーチンを批判したロシア人は消えていくのだろうか。なぜか...。英国でプーチンの「政敵」が謎の死。こういう事件が起きると、思い出すのは、本にもなった、この事件...

リトビネンコ暗殺

　リトビネンコ暗殺事件。これも舞台は英国だった。そのリトビネンコ氏がプーチンを告発した本がこの本がこちら...

ロシア闇の戦争―プーチンと秘密警察の恐るべきテロ工作を暴く

　プーチンには「闇」の部分がまとわるつくなあ。
　ロシア国内でプーチンを告発していた勇気ある女性ジャーナリストが書いたのは、こちらの本...

プーチニズム 報道されないロシアの現実

　このジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤはロシア国内にとどまり、殺された。ポリトコフスカヤのチェチェン戦争ルポルタージュも心を打つものだった。

チェチェン やめられない戦争

　そんなこんなで、ロシアの「闇」は晴れない。亡命者の生活は厳しいから、一向に衰えないプーチンの力に「自殺した」という弁護士の説明もあり得ない話ではないが、これまでも、いろいろな事件があっただけに、警察としては少しでも疑問があれば（あるいは、疑問がなくても）捜査せざるを得ないだろうなあ。