米ボストン・マラソンで爆弾テロ。株式市場の下げも加速。マーケットは荒れ模様

マサチューセッツ州ボストンで15日開催されたボストンマラソンのゴール付近で2回の爆発が起き、同州捜査当局によると8歳の少年を含む3人が死亡した。連邦当局は爆弾テロ事件とみて調べている。地元の病院によると負傷者141人以上が手当てを受け、うち少なくとも17人が重体。負傷者の中には子どもが8人以上含まれている。捜査状況の説明を受けたテロ専門家は、少なくとも10人が手や脚を切断されたと述べた。

 朝鮮半島がきな臭くなるなかで、米国で爆弾テロ。そういえば、今年はイラク戦争から10年の年でもある。テロ組織なのか、ノルウェーの事件のような狂信者の個人的犯行なのか、まだ、わからないけど。これで、また世界はピリピリした状態になるなあ。
 そんなことからマーケットも...

15日の米株式相場は大幅に続落した。ダウ工業株30種平均は前週末比265ドル86セント(1.8%)安の1万4599ドル20セントで、下げ幅は今年最大だった。住宅関連などの米経済指標が低迷したほか、世界経済のけん引役である中国の景気減速が浮き彫りになった。投資家の景況観が悪化し、幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。(略)米北東部ボストンで開催されたボストンマラソンのゴール付近で午後3時ごろ、爆発が発生した。米主要メディアが様子を伝えると相場は取引終了にかけて下げ幅をじわりと拡大し、ほぼ安値引けとなった。

 米国の株式市場、このところ、やたらと強気で史上最高値を更新していたが、米国や中国の経済指標が今ひとつ良くなくて、空気が悪くなっているときに、爆弾テロ情報が飛び込んできたものだから、再び、リスクを気に出したのかなあ。結構、下げました。
 で、こうしたリスクが出てくると、これまでは金を買ったりしたものだけど、今回は...

週明け15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所金先物相場は大幅続落し、取引の中心である6月渡しは前週末比140・30ドル安の1オンス=1361・10ドルで取引を終えた。2011年2月以来、約2年2カ月ぶりの安値水準。

 こちらも理由は中国の景気低迷観測だったりしているのだが、最近は日本の債券先物市場も荒れ模様だし、株、為替、債券、商品と、マーケットは新たな乱気流に突入したような...。今回の爆弾事件は、リスク意識を目覚めさせ、さらに荒れ模様を加速するのだろうか。

「新訳」乱気流時代の経営 (ドラッカー選書)

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