アーティスト

 サイレント映画からトーキーへの転換期をサイレントで描いた話題作。手法としては面白いが、いまどきサイレントで1時間以上も耐えられるかと思ったが、サイレントでも十分に通じるのだな。最後まで楽しむことができた。もちろん原題の映画だから、最初から最後まで厳密にサイレントというわけではないが、そこも含めて、遊び心に満ちている。この年のアカデミー賞は「ヒューゴの不思議な発明」との一騎打ちだったが、どちらも映画に対するオマージュ。面白い年だったのだなあ。
 で、サイレントからトーキーへの転換期を描いた名作というと、これまでは、こちらだった。
雨に唄えば 50周年記念版 スペシャル・エディション [DVD]

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 「アーティスト」の最後の場面は、「雨に唄えば」へのオマージュでもあるのだろうか。