米ワシントン・ポスト社は5日、同社の新聞部門を米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)に2億5000万ドル(約250億円)で売却すると発表した。ワシントン・ポストのドナルド・グラハムCEOは「何年も前から新聞業界が直面してきた試練を経て、ポスト紙にはもっと良いオーナーがいるのではないかと考えるに至った」とコメント。ベゾス氏の手腕や人格、熱心な働き掛けが決め手となったと述べた。
ウォーターゲート事件のスクープで、ニクソン大統領を退任に追い込んだ調査報道の名門紙、ワシントン・ポストをアマゾンの創業CEO、ジェフ・ベゾスが買収。しかも、個人で。何だか、NPO的というか、新聞は金持ちの慈善に頼る存在になっていくのだなあ。それでも、持続すればいいと考えるのかどうか。ベゾスはモノ言わぬ株主となるのか、それとも編集にまで口を挟むのか。名門、ワシントン・ポストは一体、どうなるのだろう。ベゾスとしては、新しい新聞の創造というか、リインベントに何かアイデアがあるんだろうか。
それと買収価格の2億5000万ドルも微妙な値段だなあ。以前、ワシントン・ポストがニューズウィークを売却したときは、その価格が1ドルということで話題になったが、2億5000万ドルも新聞全盛期を考えると、安くなったなあ。ただ、将来を考えると、安いかどうかは微妙なのかもしれないけど。
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