国際オリンピック委員会(IOC)は7日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで総会を開き、2020年夏季五輪・パラリンピックの開催都市に東京を選んだ。東京では1964年以来56年ぶり2回目の五輪開催。72年札幌、98年長野の冬季五輪を含めれば、日本で4回目の五輪開催となる。
アスリートが喜ぶのはわかる。オリピックで一儲けを企む電通、メディア、建設会社が喜ぶのもわかる。官僚もオリンピック決定でいろんな組織ができて天下り先が増えるかもしれないから、うれしいかもしれない。でも、なあ。どうも素直になれない。本当にいま、オリンピックなのだろうか。東京五輪を招致したい人たちの話を聞いていると、福島の東電原発の事故処理は完璧で、もはや何の問題もなく、東日本大震災からの復興もメドがついた口ぶり。それ以上に、東京は福島などとは関係ないと言ってみるみたいな東京中心主義意識が透けて見える。東京だけ良ければ、いいみたいな...。そのうえ、財政にも問題ないと...。東京都の話だろうか。まあ、東京都が国からの支援を1円も受けずに、民間の資金を活用して、やってくれれば、それでいいけど、安倍首相まで参戦しているのだから、国は別という話にならないんだろうなあ。首都直下地震も東南海地震もリスク・ゼロみたいな感じで、いつの間にか、日本は何の問題もない国になってしまった。何だかなあ。
「パンとサーカス」という言葉があるけど、財政は苦しくて、パンは配れないから、サーカスだけでも、というのかなあ。これが統治の基本なのかなあ。愚民扱いされている気もするけど...。まあ、わたしゃ愚民かもしれいなけど...。パン(福祉)欲しければ、消費税を上げるのを我慢してね、という話なんだろうか。あるいは、パンは減らすけど、すごいサーカスやるから、増税に協力してね、ということか...。オリンピックから日本としての未来が見えてこないなあ。何だか、日本は昭和に戻りたがっているみたいな感じが...。昭和39年に戻りたい?。元気の良かった、あの頃に? 「3丁目の夕日」症候群だろうか。元気があった、でも、人口構成自体が若かった当時と今とでは...。未来志向というよりも、復古主義がいまの時代の空気なんだろうか。
これを機に、アジアの中の日本、世界の中の日本として、世界に日本を開き、移民を受け入れて若年人口を増やして、という話にはならないのだろうし、むしろ治安重視で、ますます外国人排斥に拍車がかかるのかもしれない...。それに海外では、ワールドカップ前のブラジルや、オリンピック前のロンドンで暴動が起きたりしたが、日本は2020年には高齢化にさらに拍車がかかっているだろうから、オリンピックのために公共料金引き上げだ、増税だといっても、暴動は起きないんだろうなあ。怒れる若者の比重は少ないから。老いた羊の国かあ...。
今日は朝から、テレビは商機到来に狂喜して興奮しているから、静かに本でも読む日だなあ。安倍首相と電通、東京オリピックを実現し、次の目標は原発全面再稼働なんだろうか。そして改憲と...。2020年の姿を想像してみるかなあ。
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