ネットワーク化された世界で「もはやプライバシーは存在しない」?

カスペルスキー氏は記者団に対し、「もはやプライバシーは存在しない」と述べた。カスペルスキー氏は、消費者が新テクノロジーの代価をプライバシーで支払っているとの見方を示し、スノーデン氏が暴露したプログラムが正当化できるかどうかについて判断を示すのは難しいと主張した。何人の命が救われたか不明だからだという。その上で、「プライバシーを保ちたければ、シベリアに絶好の場所がいくつかある」と冗談を飛ばした。

エネミー・オブ・アメリカ [Blu-ray] デジタル・ネットワーク化された現代、プライバシーを保ちたければ、シベリアに行け...か。そうなのかもしれないなあ。シベリアに行くだけじゃなく、インターネットに接続せず、携帯電話も捨て、クレジットカードも使わず現金決済で、かな。昨日、NHKスペシャルで東北復興のために震災ビッグデータを使う試みが紹介されていた。復興や今後の災害対策のツールとして大きな可能性を感じると同時に、これも使い方次第では、ケータイやツィッターなどを通じて、個人の言動を監視することができる世界になったのだなあ、という話でもあった。番組を見ても、ツイッターの発言者には番号がついていてから、一歩進めれば、誰がどんな発言をしているのか、いまはもう簡単に調べられるのだな。治安のためとか、理由はいくらでも用意できそうなだけに、そこはかとない怖さが...。治安機関にとっては甘い誘惑になるんだろうなあ。東京五輪2020では、安全・安心のためにリアルタイム監視が現実化するのかもしれないなあ。技術も進むだろうし...。「エネミー・オブ・アメリカ」がもっと進化した社会かな。
 後ろめたいことがなければ、心配ないでしょ、というのも、わかるけど、何となく気持ちの悪い居心地の悪さが残るなあ。まあ、それがいやならば、シベリアへ行け、ということなんだろうけど...。日本だと、どこかの離島という話だろうか。
NHKスペシャル|震災ビッグデータ File.2復興の壁 未来への鍵 => http://bit.ly/18Ia6YR