やっぱり消費税を引き上げるんだ。高額商品には駆け込み需要が始まるんだろうなあ

安倍晋三首相は来年4月に消費税率を8%に引き上げる方針を固めた。経済対策の焦点となっていた法人実効税率引き下げを麻生太郎副総理・財務相が大筋で受け入れる見通しとなったためだ。首相は、5兆円規模の経済対策で景気の腰折れは回避できると判断した。10月1日に正式表明する。

 おお、ついに...。決断しちゃんたんだ。新聞報道によりますと...。高額商品は来年3月までに駆け込み需要が起きるんだろうなあ。当たり前の話だけど、だから2013年度は需要が上積みされるんだろうけど、2014年度は厳しいだろうなあ。もう一段階、8%から10%への引き上げがあるから、次の引き上げの前に小さなヤマはできるんだろうけど...。しかし、どのぐらいの落ち込みになるんだろう。で、5兆円の経済対策かあ...。で、増税との関係で言うと...

政府は来年4月に消費税率を現行の5%から8%に予定通り引き上げる意向。ただ1%の消費増税は2.7兆円の税収増をもたらすため、3%の増税は約8兆円の国民負担増となる。首相周辺は3%の増税はデフレ脱却の芽を摘みかねないとして、約2%分にあたる5兆円規模の経済対策を編成し、国民に還元することで景気への悪影響を抑えたい考えだ。

 消費税の増税で、約8兆円の増収効果と見ているみたいだけど、これは需要をどう計算しているのだろう。で、5兆円って、3分の2を使おうという算段らしいけど、消費需要が減れば、当然、8兆円は絵に描いた餅。でも、経済対策で使う方はかわらないんだろうから、結果、財政にマイナス。財政悪化などということにならないんだろうか。今年は景気が回復しているんで、法人税が伸びているだろうけど、消費景気が落ち込めば、こちらも減るだろうし...。おまけに来年からは証券優遇税制が廃止され、譲渡益に対する税率が10%から20%に引き上げられ、これが証券市場の重しになるという説もある。こちらも重しになる恐れが...。
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 うーん。離陸しかけたところで、エンジンを逆噴射させるみたいな感じも...。だから、経済対策なのかもしれないけど、一番上の日経の記事の「消費増税に伴う主な経済対策」を見ていたら、こんな項目があった。

◇復興特別法人税の廃止時期を14年度末から1年前倒し
東京五輪や防災・減災のための公共投資

 なんだか、もう復興は終わったみたいな...。前のオリンピックのプレゼンでも、福島なんか東京と関係ないみたいな東京人のゴーマン・マックスのムードがあったが、この表にも、そんな匂いが...。何だかなあ。
 しかし、消費税が引き上げられると、家計の精査が始まるのだろうなあ。そのとき、何が残り、何が排除されるのか。新聞、雑誌などは、かなり危うい位置にある感じもするけど...。大型テレビも来年3月にまで買われて、そのあたりはぱったりか。東京五輪まではまだ時間があるしなあ。自動車や住宅は経済対策がとられ、反動があまりないと見ているなんていう報道もあるが、その場合は、駆け込みもないということだろうか。
 それにしても、アクセルとブレーキを同時に思っきり踏んだら、どうなるのか。アクセルとブレーキを踏んで、さらにハンドブレーキを引く感じだろうか。やっぱり、スピンするんだろうか。スピンした後、どっちに走るんだろうか。前か後ろか。 来年の今頃にはわかっているか?

アベノミクスを殺す消費増税

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