MOTコレクション(東京都現代美術館)

 久しぶりに東京都現代美術館へ。企画展にはそれほど興味があるものがなかったので、MOTコレクションを見る。「私たちの90年 1923-2013」と「つくる、つかう、つかまえる −いくつかの彫刻から」の2部構成。面白かったのは1階の「私たちの90年 1923-2013」。展示は関東大震災の廃墟のスケッチに始まる。東京が関東大震災で壊滅したのが1923年。その22年後、1945年に再び、東京は戦火で焼け野原となるのだなあ。東京は壊滅の中から蘇ってきた都市なのだと改めて思う。
 しかし、現代アートというのは、なかなか難しい。草間彌生とか、リキテンスタインとか、いいなと思うが、中には、どうも理念先行というか、アタマでつくってしまっているのではないかと思えるようなものがある。そのときどきのアートの世界での流行とか、時流に流されてしまっているようなものもある。どこかハートを感じないものがある。ハートのないアートはアートしての感動がないなあ、とか、ダジャレのようなことを考えてしまう。

草間弥生 ニューヨーク・東京

草間弥生 ニューヨーク・東京