アラン・ダブニー/グレディ・クライン『この世で一番おもしろい統計学』

この世で一番おもしろい統計学――誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+α

この世で一番おもしろい統計学――誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+α

 「この世で一番おもしろいミクロ経済学」「この世で一番おもしろいマクロ経済学」が、経済学の入門書として、わかりやすく、面白かったので、こちらもと思って読んだが、やさしく説明したといっても、統計学には数学的概念が入ってくるので、なかなか歯ごたえがある。訳者の山形浩生の「訳者解説」が参考になり、この本をとっかかりに統計学を勉強していく手がかりとなっている(さらに勉強するための書籍も紹介されている)。そこが良かった。山形氏が勧めるように、統計ソフトでデータをいじりながら、勉強するのが一番わかりやすいのだろうな。
 目次で内容を見ると...

Chapter1 はじめに
PART1 統計を集めよう
 Chapter2 数学
 Chapter3 無作為に集めた生データ
 Chapter4 並べ替え(ソート)
 Chapter5 探偵仕事と標準偏差
 Chapter6 化け物じみたまちがい
 Chapter7 標本から母集団へ
PART2 パラメータを探そう
 Chapter8 正規分布中心極限定理
 Chapter9 中心極限定理と確率
 Chapter10 推定
 Chapter11 信頼度
 Chapter12 信頼度の推定を応用しよう
 Chapter13 仮説検定とp値
 Chapter14 仮説検定を応用しよう
 Chapter15 もっと学べば何がわかる?
Chapter16 まとめ

 この16講に統計に関する数学を解説したおまけ(Appendix)と山形浩生の訳者解説がつく。
この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講 この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講