「世界にひとつのプレイブック」

 昨年、ジェニファー・ローレンスがアカデミー主演女優賞をとった映画。アカデミー賞シーズンなので、BSでよく放映されているが、この映画でアカデミー賞をとったというのは納得。この映画の時は22歳だが、既に女優としての風格がある。ときに激しく、ときに儚い。この作品、切なく甘いロマンティック・コメディであり、親子、兄弟など家族の映画でもある。芸達者が揃っていて、すぐにキレて、妻に見放された男を演じた主演のブラッドレイ・クーパーに加え、父親役がロバート・デ・ニーロ。精神病院仲間のクリス・タッカーは太ったなあ。しかし、何といっても、これはジェニファー・ローレンスの存在感が圧倒的。まだ23歳なのに、既にアカデミー賞に3度ノミネートされていて、うち1回受賞。メリル・ストリープ2世という声もあるという。メリル・ストリープはいま64歳でノミネート18回(うち助演女優賞1回、主演女優賞2回)という記録を持っているが、この記録を抜く存在になっていくのだろうか。