チャンピンズリーグ準決勝・第2戦。レアル・マドリードがバイエルンを粉砕し、決勝へ

欧州CLは29日に準決勝第2戦の1試合が行われ、レアル・マドリード(スペイン)がアウェーで4―0と前回の覇者バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に圧勝、合計でも5―0として12大会ぶり13回目の決勝進出を決めた。

 第1戦1−0で、バイエルン・ミュンヘンのホームに乗り込んだレアル・マドリード。ホームでバイエルンは逆転するのかと思ったら、レアルに隙はなかった。堅守超速攻で、コーナーキックからセルヒオ・ラモスのヘッドで先行。アウェーゴールをあげられて、バイエルンは苦しくなったな、と思ったら、さらにディ・マリアフリーキックから再びセルヒオ・ラモスのヘディングで2−0(通算3−0)。そして、カウンター攻撃では、ベンゼマ、ベイル、クリスティアーノ・ロナウドとつないで3−0。ここで、もう試合は完全に決まってしまった。最後には、フリーキックを得たクリスティアーノ・ロナウドが、バイエルンの壁が飛んだところを見透かして、ゴロで蹴りこんで4−0。バイエルンのプライドをずたずたにする一発だった。昨年の王者、バイエルンは無失点のままで、ホームで粉砕されてしまった。
 いつもは無表情のアンチェロッティ監督もさすがにうれしそうだった。一方、バイエルングアルディオラ監督は打ちのめされた表情。バイエルン・ミュンヘンは、この春まで向かうところ敵なし、このチームに勝てるところはどこもないのではないかと思えたが、ブンデスリーガでリーグ最速優勝を決めた頃から歯車が狂い始め、結局、修正が効かないまま、失速してしまった。グアルディオラが立て直しに為す術なし、というのも意外だった。何が原因なのだろう。一方のレアル・マドリードはなかなかエンジンがかからない感じだったが、ここへきてベイルも絶好調だし、トップスピードに入ってきた感じ。
 決勝の相手は、シメオネアトレティコ・マドリードか、昨季までレアルの監督だったモウリーニョチェルシーか。どちらと当たるとしても、面白い試合になりそうな予感がする。しかし、それにしても、レアルはスペクタクルなクラブだなあ。
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クリスティアーノ・ロナウド ゴールへの渇望

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