サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会は13日(日本時間14日)、サルバドルでグループリーグB組のスペインとオランダが対戦、オランダはファンペルシーとロッベンがともに2得点するなど5―1(前半1―1)で大勝した。
前回・南アフリカ大会の決勝でぶつかったオランダとスペインがグループリーグ初戦で対戦。そこでオランダが大リベンジ。5バックでディフェンスを固め、ファン・ペルシー、ロッベン、スナイデルで攻める。結果、ファン・ペルシーが2ゴール、ロッベンは2ゴール。5−1の圧勝。シーズン後半、ケガで休んでいたファン・ペルシーだったが、ワールドカップのために調整をしていたんじゃないの、といった感じ。しかし、ここまでスペインがやられるとは...。オランダの攻撃陣が躍動し、次期マンチェスター・ユナイテッド監督のファン・ハールの采配が際立っていた。
しかし、1点差の敗戦ならば、まだしも、ここで得失点差4というのは痛い。最後の段階で得失点差勝負となったときに効いてくる。同じグループのチリはオーストラリアに3−1で勝っている。スペインは次のチリ戦に勝たなければ、得失点差でグループリーグ敗退の可能性が高くなる。スペインとしては1勝1分けでは得失点差で厳しく、2勝する必要があるから、プレッシャーは増すし、オランダ戦ショックから選手たちが抜け出せるのか、メンタルも問題になるなあ。
スペインのディエゴ・コスタは、ブラジル生まれでスペインに帰化したため、会場ではボールを持つと、大ブーイングを浴びていて、かわいそうだった。まあ、このあたりは覚悟の上だったのだろうし、ペナルティもとったし、それなりに活躍していたが、やっぱり居心地が悪そうだなあ。
ともあれ、優勝候補筆頭のスペインが出足で躓いたことで、ブラジル大会、俄然、波乱の様相を見せてきた。しかし、サッカー界、全体のレベルが上がっているんだろうなあ。安心できる国はひとつもない。加えて、バルセロナがアトレティコ・マドリードに勝てなかったように、サッカーのスタイルも変わってきているんだろうか。守備がキモを握るのかなあ。となると、守備に問題がある日本はどうなんだろう。ちょっと怖いなあ。
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