アップルが、iPhone6/6PlusとApple Watchを発表。燃えないなあ...
米アップルは9日、米カリフォルニア州クパチーノでのイベントで、新型スマートフォンの「iPhone(アイフォーン)6」と「iPhone6プラス」、腕時計型端末「アップル・ウオッチ」と、電子決済サービス「アップル・ペイ」を発表した。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)が「iPhone史上最大の進歩」「間違いなくこれまでで最高のiPhone」と紹介した2機種は、従来モデルよりも大きく、滑らかで、速くなった。
スティーブ・ジョブズが去ってからのアップルの製品というのは今ひとつ燃えない...。iPhone6を待つのをやめて、既に格安キャリアのNexus5に乗り換えてしまったのだが、iPhone6を見ても「しまった」とは思わなかった。自分たちが、この形状こそ理想という「思想」から生まれた製品というよりも、アンドロイドの5インチ勢対抗という商売上の必要から生まれたのような感じ。デザインもアンドロイド勢との差がなくなっていくような...。ジョブズのようなこだわりはないなあ。それはスマートウォッチ(腕時計型端末)を見ても変わらない。まあ、どちらも実物を見ないと語れないんだろうけど、物欲は刺激されないなあ。
加えて、価格だなあ。iPhone6を日米のアップルストアで見ると
日本 | 米国 | ||||
16GB | 6万7800円 | 199ドル | |||
64GB | 7万9800円 | 299ドル | |||
128GB | 8万9800円 | 399ドル |
円安とはいっても、日本の国内販売価格は、なかなかの値付けだなあ。単純計算すると、200円以上の円ドルレートだなあ(16GBは300円以上か...)。アップルは円暴落を見ているのかな。「アップル」と名が付けば、日本人は高い値段でも買うから「アップル価格」にしちゃえ、ということか。各キャリアがどんなプランをつけてくるのか、まだわからないが、でも高く売ることを考えるんだろうなあ。
価格に見合ったユーザー体験が実現されているのかどうか、考えてしまう人も出て来るだろうなあ。冷静に自分のスマホの用途を考えると、アンドロイドで十分だったと気づく人も多いだろうなあ。そのとき、コストパフォーマンスの違いに愕然としたりするんだけど。アップルは、ファッションとしてガジェットを持つ人を中心にブランド商売をしていくのかなあ。
やっぱりスティーブ・ジョブズが去って、アップルは輝きを失っている気がする。というか、ジョブズがいた時しか、アップルは輝いていなかったともいえるのだが...。マーケティングの巧みさだけが残って、スピリットが衰えていっているような...。ソニーもそうだったけど、世の中、盛者必衰なのかなあ。
で、Watchのほうはどんな値付にするんだろう。で、なぜ「iWatch」でなくて、「Apple Watch」なんだろう。「iWatch」の商標をどこかに取られていて、折り合いがつかなかったのか、あるいは、発売する段になって、スティーブ・ジョブズの顔が浮かんで、このデザインと完成度では「iWatch」と名乗るのは恥ずかしかったのかなあ。
沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか
- 作者: ケイン岩谷ゆかり,外村仁(解説),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/06/18
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