木曽の御嶽山が噴火。登山人気スポットとあって負傷者多数

気象庁は27日、長野、岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)が同日午前11時53分に噴火したと発表した。気象庁によると、国土交通省中部地方整備局が設置しているカメラでは、噴煙が火口付近から長野側の南側斜面を3キロ超まで流れ下りるのを観測した。両県によると、7人が意識不明の重体、27人が重傷。このほか、負傷者も多数いる。けがなどで登山者ら48人が山荘に取り残されている。

木曽のおんたけさん―その歴史と信仰 火山の噴火はそれなりに予兆があるようなイメージがあって、突然の噴火で多数の死傷者が出るということは最近、あまり記憶がないのだが、今回は観光地のどまんなかで、いきなり噴火した。秋の観光シーズンとあって登山者も多く、重軽傷者多数。東日本大震災があって、火山の噴火は慎重に監視されていると思っていたら、それでも、こうしたノーマークの状態で大噴火ということが起こるのだから、自然はわからない。先日の川内原発の審査では、火山の巨大噴火は「想定」の外に置いてしまったようだが、山の神が原発審査に異議を唱えたというところだろうか。地震津波、火山−−日本は原発立地に向かないところなのかもしれない。だいたい廃棄物はどうするんだろう。
原発と火山―地球科学からの警告 で、今回の噴火で気になるのは、東日本大震災との関係。富士山の宝永大噴火は、宝永地震のあとに起きている。震災による地殻変動は火山活動にどんな影響を与えているのか。富士山の噴火となると、影響は甚大で、東京にも火山灰が降ってくる。東京オリンピックよりも防災体制のほうが気になるなあ。東京の景観を破壊するばかりか、利権まみれの浪費になるのではないかと危惧されている国立競技場の新設とか、東京オリンピック金科玉条として金儲けに狂奔するよりも、日本の安全保障をきっちりと考えたほうがいいんじゃないか、とか、思ってしまうんだけど。東日本大震災を早くも忘却し、次のバブルをつくろうと自然を破壊し、拝金主義に浮かれていることに、日本の山や海の神々が怒りだしているんじゃないかとか、心配症としては考えてしまうなあ。宮粼駿のアニメ的世界観かもしれないけど。御嶽山は宝永には噴火していないみたいだから、今回は富士山のかわりに御嶽山が怒ってるのかな。でも、無視を続けていると、次は...。
 ともあれ、観光地の火山でも火山は火山。噴火するんだ。噴火に遭遇した人たちには、噴火のことは考えていなかっただろうなあ。でも、原発はそれじゃあ、済まされないけど。
宝永大噴火 - Wikipedia
川内原発の火山審査に専門家から疑義噴出 | 原発再稼働の是非 | 東洋経済オンライン
社説:原発と火山災害 巨大噴火を侮るなかれ - 毎日新聞
御嶽山 静かなる活火山 富士山宝永大爆発 (集英社新書) 「噴火の目」で予知する富士山噴火のXデー