「悪の法則」

 弁護士が恋人に贈るダイヤのカネ欲しさに悪の道に手を染めたところ、運命の歯車が逆回転し始めて...、という話を、リドリー・スコット監督が、マイケル・ファスベンダーペネロペ・クルスキャメロン・ディアスハビエル・バルデムブラッド・ピットといった豪華なキャストで展開する。後味があまり良くないところは、出来心でも悪いことに手を出してはいけませんよ、ということなんだろうか。リドリー・スコットの映像はリアルで、芸達者が揃っているから、画面に緊張感はあるのだが、どうも、後味の悪さのほうが際立ってしまう感じも。キャメロン・ディアスが珍しく悪女を演じていた。