釜山・BIFF広場のアンナ・カリーナ

 もう大分前になってしまったけど、釜山は面白い街だった。釜山といえば、アジア最大級の映画イベント、釜山国際映画祭が開かれる映画の街でもある。その名所がBIFF広場(PIFF広場)。映画祭に参加した世界の映画人たちの手形が広場の路面にあるのだが、その周囲は、屋台やら、観光客やら、地元の若者やらで雑然としている。渋谷とか銀座というよりも、浅草的な感じで、近くには市場もある。グローバルな文化の感覚とアジア的土着感が混在していて、生活の中に映画が根ざしているようで、面白かった。
 で、手形は、地元の韓国はもちろん、ビートたけしをはじめとした日本人から、海外の映画人まで、いろいろとあったが、特に目を引いたのはこの人。

 ジャン・リュック・ゴダール夫人でもあったフランス映画を代表するデンマーク出身の美人女優、アンナ・カリーナ。リアルタイムで出演作を見ていたわけではないんだけど、好きな女優さん。アンナ・カリーナも釜山に来ていたのか、と、しみじみとしてしまった。
 手形のなかには、コスタ・ガブラスもあった。右翼・軍部による左派政治家の暗殺事件を描いた「Z」をはじめ、「戒厳令」「ミッシング」などをつくった社会派の監督が韓国に招待されていたのかと思うと、軍政から民主化への道を歩んできた韓国の歴史を感じてしまう。
 でも、やっぱり、アンナ・カリーナだなあ。
BIFF広場/PIFF広場(ピップクァンジャン) |韓国釜山観光 プサンナビ
アンナ・カリーナ - Wikipedia

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