ふれんち茶懐石 京都 福寿園 茶寮−−お茶づくしの創作フレンチ懐石

 先日、東京駅近辺でランチの場所を探していて、偶然出くわした店。東京駅八重洲の地下街からグランルーフの地下レストラン街に迷い込み、看板を見ていたら、福寿園がやっている「ふれんち茶懐石」が3階にあるというので、覗きに行った。エレベーターで2階まで上がったのだが、最初はどこにあるのか、わからなかった。2階はグラントウキョウ・ノースタワーとサウスタワーを結ぶ屋上通路みたいなところ(ペデストリアンデッキというらしい)。上は青空だし、この上の階って、どこなの?、と思って歩いてみると、サウスタワーにへばりつくような建物がある。そちらに行くと、屋上通路に面したところに「VOLPUTAS OLIVEOIL DINING TOKYO」というオリーブオイルの店があり、その上が「ふれんち茶懐石 京都 福寿園 茶寮」だった。わかりくにい...。
 この店、京都の福寿園がやっているもので、フレンチと和が合体し、そこに茶が盛り込まれる。お店のサイトにある宣伝文句によると...

当店のお料理はフランス料理をベースとした創作茶懐石をご提供しており、コースの締めくくりには皆様の前で抹茶を点てて、おもてなししております。 宇治茶を主役とし、宇治茶をおいしく楽しんでいただくため「茶懐石」の心をフランス料理に取り込んだ創作の料理でございます。食前茶には季節に合ったお茶の香りや味をお楽しみいただきます。 すべての料理に宇治茶を使うのは勿論、お茶のパン・お茶バターをはじめ、3種類の食べるお茶をお料理にお好みで、ふりかけるなどなど、お茶をそのまま食べるという新感覚をお愉しみください。

 お茶も美味しいし、お茶のパンにお茶のバター。薬味として出てくる3種類のお茶もいい風味を出していて、楽しめた。料理のソースにも茶が使われているが、ちゃんとフレンチに馴染んでいる。デザートも和と洋のお茶風味菓子2種だった。東京駅の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた店で、まったりとランチを楽しむことができた。
 ただし、お値段のほうも京懐石風にそれなり。ランチコースの「都」は3024円で、それでも比較的お手頃だが、これは数量限定。遅めのランチだったので、既に売り切れだった。そうなると、魚か肉を選ぶランチが4320円。肉と魚のフルコースが6480円。最上級のコース「平安」が8100円となる。このところ、都心のホテルでもランチはお手頃価格のコースをつくるところが増えてきているが、なかなか強気。セレブ好みで、セレブ勝負の店なのかなあ。わたしゃ、セレブじゃないし...。でも、新しい味を楽しめる店であり、リッチな食事を、というときには面白い店。楽しませてもらいました。
ふれんち茶懐石 京都 福寿園 茶寮|東京駅 グランルーフ店