ドイツLCCの墜落事故。副操縦士はメンタルの病気だった? 思い出す、あの事故

ドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機が24日にフランス南東部のアルプス山中に墜落した事故で、同機を故意に墜落させたとみられるアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)は生前、病気を患い、医師から「乗務できる状態ではない」と宣告されていたにも関わらず、その事実を勤務先に隠していたことがドイツ当局の調べで明らかになった。(略)ルビッツ副操縦士の病名は明らかにされていないが、米紙ニューヨーク・タイムズとウォールストリート・ジャーナルは27日、匿名の情報筋の話として、副操縦士は生前、精神病と診断されていたにも関わらず、その事実を勤務先に隠していたと報じた。

 アルプス山中に墜落したドイツLCC(格安航空会社)の事故、機長が席を外した時に副操縦士が操縦室を占拠し、飛行機を故意に墜落させていたという衝撃の展開となっていたが、さらに、その副操縦士が病気で「乗務できる状態ではない」という診断を受けていたという、さらなる衝撃的事実が。ドイツの捜査当局が副操縦士の部屋を調べていたら、破り捨てられた診断書が出てきたのだとか。一部のメディアによると、メンタルの問題を抱えていたらしい。そこで、思い出すのが、この事故...
日本航空350便墜落事故 - Wikipedia
 日航機の羽田沖墜落事故といったほうがわかりやすいかも。「機長、やめてください」「機長、何をするんですか」「逆噴射」というフレーズが有名な事件。メンタルに問題を持つ機長が羽田空港に着陸途中、通常は着地してブレーキのためにかける「逆噴射」を飛行中にかけて羽田沖に墜落。機長は助かったが、乗客・乗員に多数の死傷者を出した。異常な事故だっただけに、本もいろいろと出ています。

空白の五秒間―羽田沖日航機墜落事故 (新風舎文庫)

空白の五秒間―羽田沖日航機墜落事故 (新風舎文庫)

墜落の背景―日航機はなぜ落ちたか〈上〉

墜落の背景―日航機はなぜ落ちたか〈上〉

 この頃から日本に限らず、パイロットのメンタル管理というのは世界の航空会社で徹底されたと思っていたのだが、ドイツでは、そうではなかったということなのだろうか。日本の教訓が海外では生かされていなかったのか。それとも航空旅客市場の急拡大とともに、頭数を揃えるためにパイロットの質にはかまっていられないのか、メンタルケアもないがしろになっているのだろうか。「なぜ」「なぜ」が増えていくドイツLCCアルプス墜落事件です。