中国の人気テレビ司会者が毛沢東を批判していたがのがバレて話題なのだとか...

中国で人気のテレビ司会者が故毛沢東主席を批判した動画がインターネットに流出し、騒ぎとなっている。流出した動画は、国営中央テレビの畢福剣氏(56)が宴会の席上、草創期の共産党をたたえる革命歌に別の歌詞を当てて歌い、同席者たちが笑いだす様子を撮影した動画。毛沢東の名を出した後、「我々を苦しめた」などと歌ったという。

 自国民を死に追いやった数においては、スターリン毛沢東ヒトラーはトップクラスといわれている。それでも洗脳的な教育の成果か、いまも中国は毛沢東崇拝かと思ったら、やはり本音のところには別の感情があるのだな。大飢饉の被害者にしても、文化大革命の被害者にしても、その数はハンパな数ではないだろうし、いくら歴史を変えようとしても、変え切れないのだなあ。そんなことを思わせるニュースです。
 毛沢東に関する本はいろいろあるが、こうした本を中国で出版することはできるんだろうか...

マオ―誰も知らなかった毛沢東 上

マオ―誰も知らなかった毛沢東 上

毛沢東の大飢饉  史上最も悲惨で破壊的な人災 1958?1962

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毛沢東の文革大虐殺―封印された現代中国の闇を検証

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 「マオ」は、「文化大革命」の際に紅衛兵下放も経験し、自らの運命を翻弄されたユン・チアン毛沢東に対する怨念の激しさのほうが際立っていたなあ。歴史を残すというよりも憎悪で書かれているような本だった。
 ユン・チアンは1952年生まれというが、今回の発言をした司会者は56歳ということは、1959年生まれ。1966年から始まった文化大革命の時代には小学生から中学生という多感な少年時代だったのだな。彼もまた文革世代といえるのかもしれない。文革世代にとって毛沢東というのは単純な存在ではないんだろうなあ。中華人民共和国建国という歴史における役割を認めたとしても、愛憎相半ばする存在だろうか。
 習近平主席は1953年生まれかあ。文化大革命の時代に青春を送っていたはずだが、本音のところで毛沢東をどう思っているのだろう。
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毛沢東語録 (平凡社ライブラリー)

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