「ブリキの太鼓」「蟹の横歩き」のギュンター・グラスが死去

ブリキの太鼓」などの作品で知られるドイツを代表する作家で、ノーベル文学賞も受賞したギュンター・グラス氏が13日、ドイツ北部のリューベックの病院で亡くなりました。87歳でした。

 戦後ドイツ文学の代表的作家、ギュンター・グラスが死去。グラスといえば、この記事にもあるように、やはり、この作品...

 映画も有名です。 そして、戦争末期のドイツ難民の悲劇を描いた、この作品...
蟹の横歩き―ヴィルヘルム・グストロフ号事件

蟹の横歩き―ヴィルヘルム・グストロフ号事件

 この作品がドイツで出版されたのは2002年。ナチス・ドイツが欧州に与えた惨禍のために、ドイツ人が被害者となった戦争の悲劇を語るには21世紀まで待たなければならなかった。
 そして、グラス自身も17歳の時にナチス武装親衛隊員であったことをカミング・アウトする。
玉ねぎの皮をむきながら

玉ねぎの皮をむきながら

 ダンツィヒに生まれたグラスは、「ブリキの太鼓」のオスカルと同じように歴史に翻弄された人だったのだなあ。それが書く原動力だったのかもしれないし、最期には過去を告白することで解放されたのかなあ。
ギュンター・グラス - Wikipedia
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