うーん。民主党と維新の党が勢力結集? 来年の参院選も燃えそうにないなあ...

民主党岡田代表と維新の党の松野代表が会談し、維新の党の分裂が確実な情勢となるなかで、自民党に対抗するための野党勢力の結集が必要だとして、政策面や選挙での協力を一層進めるため、今の国会が閉会した後に、両党間で協議する枠組みを作ることで合意しました。

 維新の党が分裂へと動き出して、民主党と維新の党が組むのかな。来年の参院選をにらんでいるのか。うーん。岡田・民主党、松野・維新の党...、さらに小沢一郎山本太郎が加わるのかどうか? うーん。一方、橋下氏が大阪維新の党を全国政党とするといっても、いまさらブームを起こすとも考えにくいし...。燃えないなあ。来年の参院選まで、まだ1年あるけど、安倍・自民党に対して反転攻勢に出ることができるのかどうか。
 1960年の日米安保反対運動のリバイバルみたいな国民的な反政府運動の盛り上がりを野党は期待しているみたいだけど、パート2がパート1を超えることは少ない感じもする。1970年にはパート2さえなかった。1960年代にしても岸信介に代わって池田勇人が出てくると、自民党は盤石の長期政権になってしまったわけだし...。今は、安倍首相の強引な政権運営が、岸政権の時と同じように忌避されているが、「忍耐と寛容」で対話しましょうという政権に代わったら、野党は腰砕けかなあ。野党そのものが「反対」だけではなく、自分たちとしての「政策」「思想」を打ち出さないと、役者だけ代わってリメイクしているだけみたいな。
 野田元首相は何を考えているのだろう。既存の政党をゴチャゴチャ組み合わせているよりも、もう一度、新しい顔ぶれで新党をつくったほうがいいのかもなあ。そこから始めると、また10年ぐらいかかってしまうのかもしれない。でも、遠回りのように見えても、そっちのほうが意外と近道なのかなあ。今の野党が昔の野党の流儀を繰り返していも、そこに未来があるのかどうか。復古趣味のほうが受けるのかもしれないし、一時的には勝利を得ることができても、その先に未来はあるのだろうか。見えないなあ。
 で、話は変わるが、最近、田勢康弘監修『総理の演説』という戦後70年の首相の「施政方針演説」「所信表明演説」を拾い読みしてみた。昭和20年、敗戦時の東久邇宮首相は、敗戦の現実を直視しつつ、平和的文化的国家の建設を訴えた、なかなか良い演説をしていたのだなあ。昭和で言うと、池田勇人首相の演説は出色で、平成になると、意外と野田首相の演説がいい。そんなこんなで、野田・元首相はいま、何を考えているのだろう、と、つい考えてしまう。まだ老けこむ歳でもないし。

総理の演説

総理の演説