全米オープン決勝。ジョコビッチは強かった。フェデラーは痛々しいほど意気消沈していた

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は13日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチセルビア)が第2シードのR・フェデラー(スイス)との頂上決戦を6-4, 5-7, 6-4, 6-4で制し、4年ぶり2度目の優勝を飾った。今回のタイトル獲得はキャリア通算55勝目、グランドスラムでは10度目の優勝となった。

 ジョコビッチフェデラーの頂上対決。今回は、フェデラーが1セットも落としていないほど絶好調で、さらにはセイバー(SABR)などという新たな必殺技も見せるなど、ウィンブルドンフェデラーに勝ったジョコビッチも今回は苦杯を喫するかと思った。だが、想像以上にジョコビッチは強かった。フェデラージョコビッチに対してもSABRを繰り出し、ポイントを奪うが、その必殺技SABRも二度目となると、ジョコビッチはロブでSABR返し。すごいなあ。
 今日の試合は異次元のレベルの試合だった。この世界ランキング1位、2位の二人と3位以下の間には大きな差があることがわかる。1位ジョコビッチ、2位フェデラーが切磋琢磨しながら進化していくのだから、ほかはなかなか追いつけないなあ。
 それにしても今年の全米オープンフェデラーは自信を持って臨んでいたんじゃないだろうか。準決勝のワウリンカは、フェデラーに翻弄され、最期は心が折れている感じだった。しかし、ジョコビッチは違った。試合が終わった後、フェデラーは放心状態だった。見ていて痛々しいぐらい、意気消沈していた。全仏に万全の体制で望んだジョコビッチナダル、マレーに勝ちながら、決勝でワウリンカに破れ、その後はショックで一時失踪したなどといわれていたが、フェデラーのショックも同じかなあ。しかし、この二人は本当にすごい。緊張感に溢れ、見ているだけで疲れるような試合だった。

ジョコビッチの生まれ変わる食事

ジョコビッチの生まれ変わる食事