ノーベル医学・生理学賞に、大村智氏

ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られる北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と中国の研究者と共に選ばれました。日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目で、医学・生理学賞の受賞は3年前、平成24年の山中伸弥さんに続いて3人目となります。

 また日本からノーベル賞。夜間高校の先生から大学院へと戻った異色の経歴を持つ大村智氏。日本には、いろんな偉い人がいるのだなあ。しかし、日本が異端の人を素直に受け入れる世界でもないのだな。経歴に関する報道を読むと...

29歳で北里研究所に入り、36歳でアメリカに留学したが、帰国前に「戻っても研究費はない」と言われたため、アメリカで製薬会社を回って共同研究を打診した。帰国前、アメリカの製薬会社メルクから、1年で2500万円の破格の研究費提供を受け、動物薬の研究に打ち込んだ。

 最初に大村氏の研究を評価し、支援したのはメルクなのか...。うーん。ちょっと考えさせられるところではあるなあ。業績も、経歴も、知れば知るほど、興味が湧く人。

大村智 - 2億人を病魔から守った化学者

大村智 - 2億人を病魔から守った化学者

 美術館をつくったり、多才な人でもあるのだなあ。
韮崎大村美術館 => http://www.nirasakiomura-artmuseum.com/
人生に美を添えて

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