映画は、予告編が面白く、本編を見てガックリするというのが一般的なのだが、この映画は例外。予告編を見た時は、何かあれば、土下座で解決してしまうドタバタかと思って見る気も起きなったのだが、
WOWOWで放映していたのを偶然、見たら、面白い。改めて最初から見直した。脚本が
宮藤官九郎なのだが、そう単純なわけでもない。笑って、泣かせて、というのは
宮藤官九郎の得意技だし、それぞれのエピソードの時間が前後しながら進んでいくところは「
パルプ・フィクション」的でもあり、映画的でもあった。
阿部サダヲも予告編で想像したような終始、ハイテンションの男というわけではなく、出演陣も、
井上真央、
尾野真千子、
松雪泰子といった女優陣も、
竹野内豊、
岡田将生から
高橋克実、
荒川良々、
濱田岳といった男優陣も、役者が揃っていて面白い。予告編だけで判断してはいけないのだなあ、と、いつもと反対の意味で教えられた映画。