アルミン・グレーダー『島 よくある物語』を読む

島 よくある物語

島 よくある物語

 ある島に男が漂流してきて...という絵本。そこで語られるのは、移民をめぐるヨーロッパの寓話。寓話ということもあってか、きわめて単純化された話。終わりはアンハッピーエンドとも言えるかもしれない。現在の政治状況を象徴するような幕切れ。学校で、移民問題を議論するための教科書のような本とも言える。