西日本豪雨。死者は150人を超える。政権の危機管理は? 思い出すのはハリケーン・カトリーナの故事

  西日本豪雨の死者はついに150人を超える。

西日本豪雨、155人死亡59人不明…救助続く : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 この大災害で、疑問符がついたのは政権の危機管理能力。気象庁が異例の緊急会見を開くなか、宴会を開き、さらにはTwitterでまで、そのリア充ぶりを拡散していたから。

  この夜は、オウム真理教事件7人の死刑執行前夜でもあったが、法務大臣も含めて「大変な盛り上がり」だったらしい。生命に対する厳粛さはなかったようだ。それもどうかと思うが、迫りくる「記録的な大雨」に対する危機管理は...。こんなふうに時系列にまとめている人も。

 「空白の66時間」...。しかし、これまでも幾多の窮地を脱してきた政権としては、こうした批判はあまり気にしていないのかもしれない。ネットでは騒がれても、テレビ、新聞は抑えているから。

 それでも、西日本豪雨への対応を見ていると、米国の故事を思い出す。

japanese.joins.com  官邸は政権維持の危機管理能力には長けているから、こうした米国の故事も踏まえたうえで、やってる感をテレビで強烈にアピールして挽回し、今回の問題も乗り切って(消し去って)、秋には「総裁三選」となるのだろうか。

 それとも、いまから何年後か、政権が変わった後に、「空白の時間」が検証されるのだろうか。隣の国みたいに。

japanese.yonhapnews.co.kr  突然訪れる災害、事故に、どのように処するのか。そこに政権の危機管理の実力が露呈するような気がする。いまから年を経て、西日本豪雨オウム真理教事件の7人同日死刑執行を思い出すたびに、Twitterでみた光景も同時に脳裏に蘇るのだろうか。どんな政権として記憶に残るのか。危機管理の歴史には、どのような教訓を残すのだろう。

完本 危機管理のノウハウ

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