フランスがクロアチアを破り、ワールドカップ優勝。デシャンは選手、監督で栄冠。

 モドリッチラキティッチら黄金世代最後のワールドカップとなるクロアチアを応援していたのだが、フランスは強かった。前半、クロアチアはフランスよりも攻撃の形をつくっていたし、行けるのではないかと思ったが、フランスの1点目はフリーキックからのオウンゴール、2点目は手にボールが当たってしまってのPKでの失点と、クロアチア、運がない感じ。前半は2-1でフランス。

 そして、試合が終わってみれば、フランス大使館は歓喜です。

 4-2での勝利。パリもトリコロールです。

 今回のフランス、若きタレント揃いで魅力的なチームだったし、強かった。1998年のフランス大会で優勝した後、南アフリカ大会では内部崩壊と、天才、異才をまとめきれず、外よりも内の敵によって自壊してきたフランス、98年の優勝チームのキャプテンでもあったデシャンが監督に就任して立て直したのだなあ。采配も、これまで攻守に貢献していたカンテをエンゾンジに早めに交代する大胆さなど光っていた。

 一方、クロアチアの、この人は...

 モドリッチが大会MVP。優勝を逸した失意のほうが大きくて、受賞しても、表情は冴えなかった。ベスト・ヤング・プレイヤー賞は当然のようにエムバペ。ブラジル大会はポグバだったから、2大会連続でフランスの若手がとったのだなあ。継続的な若手の育成に成功しているということか。

 Twitterを見ていたら、フランス代表の年齢を書いている人が...

 若い。このメンバーは4年後もまだ20代か。ユーロ2020優勝、ワールドカップ2022の連覇に向けて、フランスは動き出すのだろう。ただ、今から世界のサッカー強豪国はこぞってフランス攻略法を研究し始めるのだろうから、まずは連覇よりも、前回優勝国はグループリーグで敗退というジンクスを破ることなのかもしれない。

レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか

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