アップルが時価総額1兆ドルを突破。アメリカの企業で初めて。ツイッターでは...
Apple becomes the first American public company to cross $1 trillion in value. Its stock is now up more than 20% this year. https://t.co/1Ugr8XMoFe pic.twitter.com/4Ab1J168bo
— CNN (@CNN) 2018年8月2日
CNNでは、スティーブ・ジョブスの勇姿も見ることができます。ジョブズ、カッコ良かったなあ。
で、TechCrunchの記事を読んでいたら...
iPhoneの売上台数はわずか1%しか増加していないが、売上額は20%も跳ね上がった。533億ドルの売上は前年同期比で17%の成長だった。iPadのセールスはほぼ頭打ち、Macはダウンしている。ここ数年、Appleは「サービスがAppleの収益性のカギを握る事業になる」と主張してきた。実際、サービスのトータル(Apple Music、iCloud、Apple Payなど)は96億ドルを記録している。
iPhone Xに象徴される高価格路線の勝利なんだなあ。あと、iPhoneがつくったApple Music、iCloud、Apple Payといった何でもアップルに囲い込むネットの生態系が効いている。それも含めて、やっぱりiPhoneの会社なんだなあ。
しかし、アップル・プレミアムといわれる高価格商品の成功体験は永遠なのだろうか。価格帯が上へ上へと行って、価格破壊をもたらすイノベーションが登場したときに対応できるのか。ネットの経済学がその防波堤になるのか。どうなんだろう。
ティム・クックは大企業を効率的に経営する有能なCEOであることはわかるが、いまのアップルにはかつてのような「インセインリー・グレイト」なイノベーションを生み出すエネルギーは感じない。いまのアップルには必要としていないのかもしれない。それと、アップルはできるだけ税金を払わないグローバル税務戦略の巧みさでも知られているが、そうして溜め込んだカネをどういう形で社会に貢献するのか。株主には貢献しているんだろうけど、企業はそれだけでいいのかどうか。
アップルにもいずれ「イノベーションのジレンマ」が訪れるのだろうか。1年後、10年後、今日の1兆ドルの時価総額はどんな形で振り返られるのだろう。あのときは良い時代だったね、か、一里塚だったね、か。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
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