ハリルホジッチ放逐後、西野ジャパンの初戦はガーナに0−2で完敗

6月開幕のワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた壮行試合で、西野監督の初陣となった世界ランキング60位の日本は0―2で、同50位のガーナに敗れた。

 ブラジル大会後の4年は一体、何だったのだろう。アギーレからハリルホジッチへ、日本は何をしてきたのだろう。PDCAサイクル*1のDが終わったところか、Cの途中で投げ出してしまった感じがする。ワールドカップでの実戦経験を持つ監督を斬ってまで、何をやりたかったのだろう。新しいPって何なのか。Pを持って、今日のDがあったのか。これじゃあ、なんにも残らないよなあ。サッカー協会、PDCAの勉強をしたほうがいいんじゃなかろうか。
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 0対2。ガーナは日本よりもランキングが上なのだから、こんな結果というのが現実なのだろうか。困るのは完敗したことに何の意外感もないことなんだなあ。悔しさもない。ああ、やっぱり、みたいな...。試合が終わったら、選手たちにブーイングして励まさなきゃいけないんだろうなあ。
 日本代表はロシアで、どう戦うのだろう。フォーメーションは、3バックというより5バックだし、最後に慣れた4バックにしたのも、攻撃を1枚増やすためと見えてしまう。出てきた選手たちを見ても、4年前にタイムスリップした感じ。飲み屋でサッカーファンが決めたメンバーと代わり映えしない。次から次へと選手を交代しても顔見世みたいだし...。ただ、現実は厳しくて、みんな、4年間、加齢しているんだけど...。選手の新陳代謝に失敗したことを見せつけられているみたい...。ハリルホジッチ監督なら、まだ大会に向けて、なにか秘策を持っていたのではないか、と思ってしまう...。ロシアでハリルホジッチを見たかったなあ。
 しかし、何のために、この時期に監督を交代したのだろう。最後まで見えてこない。ピッチに指示する西野監督がいちばん不安げに見えたし...。この交代って、サッカー協会トップのご乱心? スポンサーのご意向? 人気選手のご意向? わからないけど、スポーツというよりポリティクスの世界になってしまったように見えるなあ。サッカーはいまや現場(ピッチ)で戦うもんじゃないか。
 いくらメディアが煽っても、大会に向けてモチベーション、上がらないよなあ。せめて、日本代表としてロシア大会の課題を明確にして、その検証をしてほしいなあ。時間はないかもしれないけど、そうしないと、ロシア旅行になってしまう。それにアジア各国のレベルも上がってくるし、次のワールドカップに出ることができるかどうか、わからないなあ。不安だなあ。

フットボール批評issue20

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*1: Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の循環ですね