サッカー、中村俊輔が代表引退表明

長くサッカー日本代表をエースとして引っ張ってきた中村俊輔(32)が1日、代表引退を表明した。調子を落としたため、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では先発を外れ、4試合ともベンチスタート。わずか26分間の出場に終わった。変幻自在のフリーキックでサポーターを魅了した「背番号10」の代表引退劇は一つの時代に終わりを告げた。4200人ものサポーターが集まった関西空港。そのホテルに隣接するホテルで行われた会見後、報道陣に代表引退について問われた俊輔は「うん、しますよ」と認め、そのまま、足早に会場を去った。硬い表情でそう答えるレフティーの顔には、明らかに悔しさがにじんでいた。

 世代交代か。政治の世界の顔ぶれはずっと変わらないが、スポーツの世界は世代交代が進んでいく。でも、ドイツ大会の後、代表引退を表明した中沢が復帰した例もあるし、ブラジル大会までは、まだ4年ある。36歳の代表というのにチャレンジするのもいいかもしれないし。しかし、今日の代表会見は、モノマネあり、歌あり、多彩だった。