ハーマン創業者が「ニューズウィーク」買収

米新聞大手ワシントン・ポストは2日、傘下の週刊誌「ニューズウィーク」を、米音響機器メーカー創業者のシドニー・ハーマン氏に売却すると発表した。1933年創刊の名門誌は、オーナーを代えて発行が続く見通しになった。売却条件は公表していないが、ワシントン・ポストのドナルド・グレアム会長によると、ハーマン氏は雑誌発行を続けるだけでなく、ウェブサイトも続け、従業員のほとんどを維持する意向も示したという。ハーマン氏はスピーカーブランド「JBL」などを傘下にもつ米ハーマン・インターナショナル・インダストリーズの創業者。カーター政権で商務次官を務めたこともある。ハーマン氏は「ニューズウィークは国の宝だ」とコメントを出した。

 ブランドのある雑誌や新聞を所有することは、文化好きの金持ちたちのステータスシンボルになっていくのだろうか。ビジネスとしてよりも、存続させる社会的・文化的意義の方が大きいわけか。ニューズウィーク日本版のほうは、サントリー傘下のTBSブリタニカから阪急グループの手に移ったが、この先、どうなっていくのだろう。
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