- 作者: フィル・ベインズ,山本太郎(アドビ・システムズ),齋藤慎子
- 出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 単行本
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
I. ペーパーバック出版社の設立 1935-1946
II. 一貫性と生き残り 1947-1959
III. アートディレクションとグラフィックデザイン 1960-1970
IV. レーン亡き後 1970-1995
V. 「ペンギン」ブランドの刷新 1996-2005
目次は、レーンとは「フィクション、ノンフィクションを問わず、見た目のいいペーパーバックで廉価版を出す」というアイデアをもとにペンギンブックスを設立したアレン・レーンのこと。文庫本のように古典中心の出版社かと思ったら、時事解説のノンフィクションも早くから手がけていたのだ。
ブックデザインが今みても洗練されたものになってくるのは、1960年代にアートディレクションが導入されるようになってから。1961年につくられた「ペンギン・クライム」シリーズの表紙のグリッドテンプレートも紹介されていて、興味深い。ロゴ、タイポグラフィ、イラスト、写真など、いろいろなパターンがあって見ていて楽しい。ペンギンのロゴにしても時代とともに変わり、48種類もある。最後に「ペンギン組版規則」も収録されており、資料としても良くできている。海外の本づくりのあり方が分かる。