「ロゼッタストーン」の「英語(アメリカ)」をやってみた

 ロゼッタストーンのレベル1から5までを一通り終える。この手の語学教材で最後まで行ったのは初めて。これはなかなか面白い語学ソフトだった。日本語訳はなし。子供が日々の生活の体験から言語を学んでいくように、デジタルに疑似体験しながら、英語を覚えていく仕組み。これこそデジタルブックだと思う。発音の判定を含めて、紙の世界ではできない。
 で、このセット、CD-ROMをレベル5までまとめて一気に買ってしまう手もあるし、レベルごとに一つ一つ買い増していく手もある。そして、高速のインターネット環境があるのならば、もう一つ、オンライン版という奥の手がある。定価で言うと、レベル1〜5のセットは7万9800円。各レベル版は、1が2万4800円で、2以降は3万2800円。これがオンライン版になると、1から5まで利用できて、6カ月コースが2万8800円、1年が3万9800円という、お手軽価格。オンライン版は期間自動延長がデフォルトなので、更新延長停止をどこでかけるのか、考えておく必要がある。
 どの方式を選ぶかは懐具合もあるし、どれを選ぶかは人それぞれだろうが、ともあれ、この語学教材はシミュレーションみたいで面白かった。ただ、ビジュアルで理解できることが前提なので、レベル5まで行っても、それほど複雑な語学表現のレベルに行っている感じはしない。会話に慣れることを目的としたソフトで、洗練された英語の言い回しというより、最後までコミュニケーションの道具としての英語を提供することに主眼を置いた、実用重視の語学教材という感じがした。
 一種のゲームみたいなソフトなので面白く、他の外国語もロゼッタストーンで遊んでみようかという気になる。となると、中国語か、韓国語か、フランス語か、スペイン語か、ドイツ語か、ロシア語か...。迷うところ。