サッカーのクラブ世界王者を決める国際サッカー連盟(FIFA)主催のトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)の決勝が18日、中東アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで行われ、欧州代表のインテル・ミラノ(イタリア)がアフリカ代表のマゼンベ(コンゴ民主共和国=旧ザイール)に3ー0で快勝し、初優勝を果たした。欧州のクラブの優勝は4年連続。クラブW杯には各大陸選手権の覇者などが参加。インテルは昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制している。同クラブのベニテス監督は今季の伊セリエAで不振が続いていることから批判を受けているが、今回の優勝で面目を保った格好だ。
このところ、リーガ・エスパニョーラの隆盛の影に隠れて存在感が希薄になっていたイタリア・セリエAのインテルが世界一の座に。これでイタリアのサッカーに勢いがつくのだろうか。日本からみると、サッカーの醍醐味という点ではリーガ・エスパニョーラ、日本人選手の活躍という面ではブンデスリーガに目が行ってしまって、イタリアに対する関心は薄くなっていたんだが、サッカー大国としてのど根性を見せたということだろうか。
しかし、かつては東京で開かれていたクラブ世界一決定戦の場がいまはアブダビか。トヨタがスポンサーであることは変わらないが、国家の栄枯盛衰を感じるなあ。ワールドカップが中東のカタールに行くのも無理ないか。