フェイスブックに500億ドルの評価。2012年にIPO?

SNS(交流サイト)最大手の米フェイスブックは21日、総額15億ドル(約1240億円)の資金調達を実施したと発表し、非公開株の価格算出に使った推定企業価値を500億ドル(約4兆1270億円)と公に認めた。同社は2012年にも新規株式公開(IPO)に踏み切るとみられており、大型上場に向けてさらに注目を集めそうだ。

 ついに500億ドルの企業評価(推定時価総額)。1ドル85円で計算すると、4兆2500億円。東京証券取引所時価総額ランキングをみると、1月21日の終値で見て、トップはトヨタ自動車の11兆6129億円。これにはもちろん、かなわないが、7位の三井住友フィナンシャルグループ(4兆1361億円)を上回る。
 時価総額でいうと、トヨタ、ドコモ、三菱UFJフィナンシャルグループ、ホンダ、NTT、キヤノンの6社には負けるが、それ以外の日本のどんな会社よりも大きな価値があると評価されたわけ。三菱商事、日産、東電、任天堂武田薬品JTは3兆円台。孫さんのソフトバンクは2兆9239億円、ソニーが2兆8398億円、パナソニックが2兆7968億円だから、フェイスブックのすさまじさがわかる(それとも、日本の企業の価値が過小評価されているのか)。
 日本のSNS勢は、グリーが2687億円、ミクシィが652億円。ネット系に広げると、ヤフーが1兆7995億円、楽天は9554億円と1兆円に届かない。フェイスブック1社の価値で、これらの会社をみんな買えてしまう。
 500億ドルの評価に加え、2012年に株式公開するのではないか、ということで、当分、フェイスブックに注目が集まりそう。グーグルもCEOが交代して、両者の競争は一段と激化しそうだし。ただ、『フェイスブック』の著者、デビッド・カークパトリックは日経ビジネスオンラインのインタビュー「500億ドルの男の素顔」で、マーク・ザッカーバーグIPOはしないのではないかと分析していた。
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「500億ドルの男」の素顔日経ビジネスオンライン http://t.co/aeCTNIu
フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) facebook Facebookをビジネスに使う本