赤坂プリンスホテルが休館。しばらく福島からの避難者の収容施設に

赤プリ」の愛称で親しまれてきた、東京都心の高級ホテル「グランドプリンスホテル赤坂」が、施設の老朽化などで、31日、閉館し、東京都が、福島第一原子力発電所の事故で福島県から避難している人たちを、来月上旬から一時的に受け入れる準備を進めています。東京・千代田区の「グランドプリンスホテル赤坂」は、昭和30年に開業し、「赤プリ」の愛称で親しまれ、バブル期には若者の憧れの象徴として人気を集めましたが、施設の老朽化などで、31日、閉館しました。

 西武グループの象徴でもあった赤坂プリンスホテル(いまは「グランドプリンスホテル赤坂」)が休館。ひとつの時代の終わり。堤王朝の完全なる没落を告げるようだな。そういえば、西武帝国をつくりあげた堤康次郎が成長のきっかけをつかんだのは関東大震災だったといわれる。混乱の中で、火事場泥棒的に所有地を拡大していったという伝説(風説?)もある。その西武のシンボル的な施設が閉じ、しばらくの間、東日本大震災の避難所として使われる。因果は巡るというか、不思議な運命を感じるなあ。
 今年の年末は、赤プリ名物の客室の窓の灯りを利用したクリスマスツリーのサインもないのか。赤坂見附はさびしくなるなあ。まあ、年末にホテルが残っていたとしても、計画停電で今度の冬はできなかったかもしれない。

西武事件 「堤家」支配と日本社会

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