あなたの知らない世界史「ロシアの怪人 ラスプーチン」

1916年12月17日、自称霊能力者で皇帝ニコライ2世に重用されていたグリゴリー・ラスプーチンが、ロシアのサンクトペテルブルクで後頭部を撃たれ致命傷を負った。ラスプーチンが皇帝一家を意のままに操り失政を招くことを恐れたロシア人の犯行だった。その後1世紀近くも、ラスプーチン殺害は詳細な捜査が行われずにきた。しかし最近になって、彼を殺害しようとしていた者が他にも複数いたことを示す文書が発見された。そこで歴史学者が公式の解剖写真や高度な弾道検査結果を使って、彼を殺した真犯人を再調査する。

 ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルで放映していた世界史を検証する番組。ロシアの怪僧、ラスプーチンは、皇帝の周辺から排除しようとした貴族たちに殺された。しかも、普通ならば、死んでいる傷を負いながらも、なかなか死ななかったというのが定説となっているのだが、この番組では、それは神話で、現実には英国情報部が関与していていないのではないかとみる。ラスプーチン第一次大戦の講和、つまりドイツとの停戦を目指していたというが、ドイツに二正面作戦を強いたい英国としてはロシアの戦線離脱は許せなかった。そこで、皇帝周辺からラスプーチンを排除したというロシアの貴族と英国情報部が共同で暗殺を図ったという。実際、ラスプーチンの頭に撃ち込まれていた銃弾は、英国軍が使う大口径の拳銃から発射されたものだという。
★あなたの知らない世界史|番組紹介|ナショナル ジオグラフィックチャンネル http://bit.ly/ou7V1g
ナショナルジオグラフィック
/~\Fujisan.co.jpへ