島田紳助が突然の引退。しかし、ギョーカイから暴力団の影がなかなか消えない

 民主党の代表選を完全に食ってしまった昨日の大ニュースは、島田紳助さんの芸能界引退会見。それも暴力団の交流が理由。で、暴力団とのきっかけは、紳助さんによると...

十数年前なのですけども、僕的に非常に解決できない自分の悩み、トラブルありまして、誰もどうしようもないことが起こったので、自分自身もう本当にやめようと思いまして、芸能界を去ろうと決意しました。そのときに、昔からの友人であるAさんなんですけども、Aさんともひっきりなしに会っているわけでは全然なくて数年に一回会うペースだったんですけども、僕が非常に悩んでいるという話を聞いてAさんが自宅に電話してくれまして、どうしたんだということで。そしてAさんに話したら、Aさんはその、ヤクザ組織のBさんにその話をして、それでクリアにしていただきまして、僕の悩みを解決していただいたということがあったんです。そこで僕は正直言いまして、単に人として恩を感じました。

 トラブルを暴力団の方に救ってもらったらしい。ということは、問題は「交流」もさることながら、それ以上に「暴力団を使ってトラブルを解決」という話だと思うけど、このトラブルとは何だったのだろう。それについては、こんな話も...

この「トラブル」とはテレビ番組での政治的発言がきっかけで起きたもの。テレビ局も所属事務所も守ってくれなかったため、頼ったという。

ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD] 何だか知っているならば、はっきり書けばいいのに。「政治的発言」とは何なのだろう。しかも、「テレビ局も所属事務所も守ってくれなかった」って。十数年前というと「サンデープロジェクト」の司会をしていたころだろうか。だとすると、田原総一朗さんも相談に乗れないような類の政治発言トラブルだったのだろうか。激しい抗議活動をして、テレビ局も会社も個人の責任にして逃げる団体というと、あれとか、これとか、思い浮かぶが、あれとか、これとかなのだろうか。いずれ週刊誌が書くのだろうか。それとも出版社も怖くて名指しできないとすると、やはり、あれなのだろうか。
 で、紳助さん、暴力団がトラブルを解決してくれたわけか。相手のベッドの中に馬の首でも入れたのだろうか。「ゴッドファーザー」に、そんな場面があったなあ。しかし、今年はいろいろなことが起きる。吉本興業が引退を止めなかったことは、それだけいろいろなことがあったのだろうし、一方で、記者会見で世間の同情を引こうという雰囲気もあるし、昨日の今日では何がなんだか、わからない。でも、民主党の代表選を食ってしまったことは確かだなあ。
【追記】
 ネットを散策していると、紳助さんと暴力団の方々の交流は今回初めて出てきた話ではない。ますます、なぜ今、という話になってくる。吉本興業には他にも暴力団業界との交際が噂されている人がいるけど、そちらは不問なのだろうか。メールのような証拠がないから、というだけなのだろうか。テレビを見ていると、お笑い系のキャスターたちはかなり紳助さんに同情的な解説をしているし、このギョーカイとあのギョーカイは切っても切れない、奥の深い問題があるのだろうか。まあ、怪しい人たちとの交友は海老蔵さんだけではなかったと...。
『文春』インタビューが炙り出す島田紳助の“黒い癒着”(日刊サイゾー) - エキサイトニュース => http://exci.to/pp27RJ
 ※3年前に山口組暴力団「極心連合会」との黒い交際が問題になっていた...。
【追記の追記】出てくる、出てくる...
 紳助さんの引退騒動に関する話、次々と続報が出始めた。まず、「トラブル」は、こんなものだったらしい。
★十数年前TV発言で右翼トラブル 山口組幹部が解決 - MSN産経ニュース => http://bit.ly/o8jXYO
 トラブルに至ったテレビでの発言内容と思われるものがネットにあった。
★まるちゃんねる : 「政治的発言」がきっかけのトラブル 島田紳助が10数年前に起こした「ワシの御門」事件とは => http://bit.ly/oP4VrN
 右翼トラブルというと、これなんだろうなあ。しかし、右翼の方が相手だとすると、吉本やテレビ局に、それなりに対応するところがありそうだけど、紳助さんは見放されたわけか。もっと違うタイプの集団なのかと思っていた。それに、これが「政治的発言」かどうかは...。政治的な虎の尾を踏んだという意味では「政治的発言」かもしれないけど。まあ、「政治的発言」と言っているのは紳助さん本人ではなくて、メディアだけど...。いずれにせよ、政界だって首相候補が右翼との調停を友人を介して暴力団に依頼する皇民党事件*1があったわけだし、政界が芸能界を笑うことはできない。
 で、話は戻って、紳助さん騒動では、こんな話も...
★紳助さんと組長のメール 渡辺被告の恐喝事件捜査で発見 - 朝日新聞 => http://bit.ly/qyQfB9
 警察が吉本に情報を流したということだろうか。警察は昨年から大相撲野球賭博事件など角界からの反社会勢力排除に力を入れてきたが、今度は芸能界に手をつけるということなのだろうか。というか、所属事務所やメディアへの警察のリークに、戦々恐々としている芸能人の方も少なくないということなのだろうか。これは終わりなのか、始まりなのか、わからないなあ。ともあれ、わからないことばかりの引退騒動です。

平成日本タブー大全 (宝島SUGOI文庫)

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 ※この本にも、紳助さんの黒い交際に関する話題が...。最初に出たのは、2005年5月の「実録!平成日本タブー大全 (別冊宝島Real)」。こうしてみると、エンタメ業界の人たちが、紳助さんと暴力団との交際を初めて知って、びっくりしたような顔をするのは、相当なカマトトぶりだなあ。テレビ局も広告に使っていた会社もリスクは認識してなければいけなかったわけね。

*1:ウィキペディアによると「皇民党事件」とは => http://bit.ly/pdXyCE