シリアの政府系テレビ局がバルセロナのパス回しは反体制派への暗号だと主張して...

シリアの政府系放送局「Addounia TV」は、スペインの強豪サッカーチーム、バルセロナのパス回しが反体制派への武器密輸ルートを示す暗号だと報じた。アサド大統領は、同国で続く反政府活動が外国勢力による陰謀だとしており、報道はそうした主張に沿ったものとみられる。

　うーん。世の中には陰謀史観を妄信する人たちがいるが、ここまで陰謀と見ると...。FCバルセロナのパス回しが反体制派への武器輸出ルートを示す暗号だと...。すごい読みだなあ。具体的には、こういう主張らしい。

同テレビは昨年１２月の対レアル・マドリード戦の映像をもとに、バルセロナの選手を武器密輸人に、ボールを輸送される武器に見立て、パスの流れがレバノンから反体制派の拠点だった西部ホムスなどへの武器密輸ルートに重なると主張。さらに、リオネル・メッシのスルーパスから生まれたゴールが、反体制派の手に武器が渡ったことを示しているとした。

　うーん。エル・クラシコをそこまで深く読み込んでいたのか。レアルも共犯というのだろうか。あるいは、シリア政府首脳はレアルのファンで、バルセロナを嫌っているのか...。クリスティアーノ・ロナウドのファンで、メッシを敵と見ているのか。それとも、いまバルセロナのスポンサーはカタールだから、反政府活動を操る「外国勢力」はカタールだと言いたいのだろうか。中東の民主化運動に好意的なメディア、アルジャジーラもカタールだし、要するに、婉曲にカタールに因縁をつけているのだろうか。シリアのことに口を出すなと。カタール憎けりゃ、バルサも憎いのか。
★サッカー＝バルセロナ、カタール財団と大型スポンサー契約 | Reuters => http://bit.ly/GYyBDE

ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~