佐野正弘『位置情報ビジネス』
位置情報ビジネス ?「位置ゲー」が火をつけた新しいマーケット? (マイコミ新書)
- 作者: 佐野正弘
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2011/05/24
- メディア: 新書
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で、目次で内容を見ると...
第1章 「位置ゲー」誕生
第2章 「コロプラ」が生み出した位置ゲーの価値
第3章 広がる位置ゲーの熱狂
第4章 スマートフォンが生んだ「ジオメディア」
第5章 ソーシャルメディアに広がる位置情報
第6章 「ケータイ文化圏」がもたらしているもの
第7章 東日本大震災と位置情報コンテンツ
いろいろと参考になった。ただ、第6章に<「ガラパゴス・アレルギー」という病>という項目があるように筆写は「ガラケー批判」に反論しているのだが、ガラケーがモバイルを音声電話・メール以外のサービス利用・課金、そして「位置ゲー」をはじめとする様々なモバイル・サービスの立ち上げに貢献したことは大と思いつつ、エレクトロニクス産業の面からいうと、どうなのだろうかと思ってしまった。高機能ではスマートホンに取って代わられ、アフリカやアジアの低開発地域に広がる低価格・簡易型ケータイではノキア、サムスンなどに圧倒され、電話会社を中心に共存共栄の独自のケータイ生態系をつくろうとした日本のケータイは厳しい局面に追い込まれてしまった気がする。まあ、ノキアにしても既に業績が厳しいのだから、成長性だけではなくて、収益性からもスマホに主役が移っているのだろうか。
ともあれコンパクトな新書で、位置ゲー、位置情報ビジネスの現状を知るのに良い本でした。
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