格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、日本の外貨建ておよび自国通貨建て長期発行体デフォルト格付け(IDR)を「A+」に引き下げた。従来はそれぞれ「AA」と「AA-」だった。見通しはともに「ネガティブ」。
ついに日本国債が格下げ。普通、格下げとなれば、国債利回りは上昇するのだが、どうなのだろう。ユーロ危機で、日本の長期国債は歴史的低利回りだけど...。これで増税派は勢いづくのだろうなあ。引き下げの理由として、「日本の財政再建計画は、財政難に直面している他の高所得国と比べても悠長にみえる」というけど、諸外国は増税と同時に支出削減も進めているが、後の話はなおざりに増税に走ってしまうのだろうか。いずれにせよ官報複合体の増税キャンペーンが始まるのかなあ。でも、昨年の震災以来、政治家も官僚もメディア(報道)も信頼を失っているから、混乱するんだろうなあ。まあ、それも含めての「政治リスク」で格下げと言われると、わからないでもない、という気持ちになってくる。
で、日本は「A+」で見通しはネガティブ。お隣りの韓国も「A+」だから、並んだことになるのだが、昨年11月に、韓国の格付けはポジティブ(強含み)に評価が変更されている。つまり、韓国の格付けは1〜2年以内に引き上げられる可能性があるということ。同じ「A+」でも下り坂の「A+」と上り坂の「A+」。このまま日本が漂流を続けると、来年までには格付けで韓国と日本が逆転する日が来るということだなあ。でも、今の官治国家を守るために増税しても、それが日本を救う道とも思えないけど...。今の仕組みを変えないで、いくら増税しても間に合わないような...。それでも、増税政策に少しでも疑問を呈すると、「非国民」にされてしまうんだろうか。
★長期金利8年11カ月ぶり低水準 0・825%に低下 - MSN産経ニュース(5月16日) => http://bit.ly/LxRLXu
★長期金利 8年10か月ぶり低水準 - NHKニュース(5月18日) => http://bit.ly/LxS1ps
★韓国の格付け見通しを「ポジティブ」に変更=フィッチ | Reuters => http://bit.ly/KuXZ3r
★フィッチ:韓国の格付け、1〜2年以内に引き上げの見通し - WSJ日本版 => http://on.wsj.com/LxT2O8
※ どっちなんだろう?