EURO2012グループC、イタリアとスペインは1−1の引き分け

サッカーの2012年欧州選手権(ユーロ2012)は10日、1次リーグC組の2試合を行い、大会連覇を目指すスペインはイタリアと1─1の引き分けに終わった。

 両者相譲らぬ面白いゲームだったが、双方とも最後の決定力を欠いた感じ。イタリアのバロッテリも、スペインのフェルナンド・トーレスも決定的な場面をものにすることができなかった。カシージャスブッフォン両GKは素晴らしく、ゴールをアシストしたイタリアのピルロ、何度も見せ場をつくったスペインのイニエスタが良かった。終わってみると、イタリアの強さが改めて見直された。
 一方、スペインは序盤はなかなか選手の息が合わずに苦しんでいる感じがした。やはりビジャとプジョールを欠いていることが痛いなあ。そして、この日も観戦に来ていたというレアル・マドリードモウリーニョ監督の感想に頷いてしまう。

モウリーニョ監督は『アル・ジャジーラ』に対して、「(イタリア代表GKジャンルイジ・)ブッフォンが守るゴールを前に大きな脅威をつくることなく、シャビ、イニエスタ、ファブレガスでパスを回すのは良いことではない。確かに、スペインの中盤は素晴らしいが、ストライカーのいないチームは、迫力がなかった」と話した。

 この日のスペインはゼロ・トップだったのだが、ストライカーのいないチームはやはり迫力がないのだ。スペインは小さいのにサッカーが強い国というが、それでも前線に脅威となるストライカーがいないと、怖さは減じてしまう。フェルナンド・トーレスも今ひとつ頼りない感じがするし、スペインのデル・ボスケ監督も本心では苦しいところだろうか。
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