米大統領選、ロムニーの支持率がオバマを逆転との調査結果も

世論調査機関が8日に発表した最新の支持率調査で、米大統領選の共和党候補ロムニー氏が3日のテレビ討論をきっかけに支持率を巻き返している傾向が鮮明になった。調査機関ピュー・リサーチ・センターがテレビ討論後の4-7日にかけて対象に実施した調査では、投票予定者のうち、ロムニー氏を支持する人が49%となり、民主党オバマ大統領の45%を逆転した。同社の9月半ばの調査では、オバマ氏が51%の支持を集め、ロムニー氏の43%を上回っていた。

 両者決め手を欠く今回の大統領選。先日のテレビ討論ではロムニー勝利といわれたが、そんなムードを反映してか、一部の調査では、ロムニーの支持率ががオバマ大統領を上回り、逆転したとの話も。オバマ大統領、弁舌さわやかだが、現職の場合、実績を問われるわけで、話せば、話すほど、「言うだけ番長」みたいになってしまう恐れも。本来ならば、現職に挑むロムニーがもっと強いのだろうが、失言は多いし、自分自身、大金持ちで政策も金持ち優遇みたいな印象が強く、劣勢だったが、テレビ討論は、ロムニーにとって有利かもしれない。どちらの信頼性がより低いかの比較になると、輝かしい実績のない現職は不利で、まして弁が立つほど信用できないイメージが強くなる。
 そんなこんなで当初、オバマ有利といわれていたが、次第にわからなくなってきた感じがする。で、米国の政治ニュースサイト「Politico(ポリティコ)」には、この記事にあるピュー・リサーチ・センターのほか、ロイターやポリティコ自身の調査結果も出ている。ロイターの調査では、オバマ46%、ロムニー44%と、まだ僅差でオバマがリード。ポリティコとジョージ・ワシントン大学の共同調査では、オバマ49%、ロムニー48%という大接戦になっている。オバマ陣営はまだ僅差でリードしている今のうちに期日前投票させてしまおうという戦術らしいが、最後の最後までデッドヒートが続きそう。
★大統領選支持率調査データ:2012 Presidential Polls - POLITICO.com => http://politi.co/SOsvth