ついに、この日がやってきた。米Newsweekが紙媒体を排し、電子媒体に移行

米誌ニューズウィークは18日、80年にわたって続いてきた紙媒体の発行を年内で打ち切り、来年から電子版のみの媒体に移行すると発表した。ティナ・ブラウン編集長は紙媒体の打ち切りを決めた理由として、タブレット型コンピューターで同誌を読む読者が増えたこと、紙媒体の広告低迷が続いているのを挙げ、「ニューズウィークは来年の80周年に向けて、ジャーナリズムとしての役割を維持し、すべてがデジタル化される未来に対応しなければならない」と述べた。紙媒体のニューズウィークは、2012年12月31日号が最終版となる。電子版は「ニューズウィーク・グローバル」の名称を採用する。米国内外で編集および業務部門の合理化を図り、人員削減を予定しているという。

Newsweek Asia October 22, 2012 (単号) 「ニューヨーカー」の伝説的編集長にして、ウェブメディア「デイリー・ビースト(The Daily Beast)の創設者・編集長であるティナ・ブラウンは「ニューズウィークNewsweek)の編集長でもあったのだ。知らなかった...。デイリー・ビーストがニューズウィークを呑み込んだ時から、ニューズウィークがいずれ紙媒体廃刊・電子媒体専業への途を進むことは見えていたが、ついに、その日がやってくるのだ。伝統ある雑誌が年内で紙媒体としての生命を終えることになる。一つの時代が終わるのだなあ。
 米国の3大ニュース週刊誌といえば、「タイム(TIME)」「ニューズウィーク」「USニューズ・アンド・ワールドレポート(US News & World Report)」だったわけだが、USニューズは既に紙媒体は落城、いまはウェブ媒体専業になっている*1。結局、2013年に残るのは、TIMEだけなのだなあ。iPad miniの発表は10月23日といわれているが、タブレットの時代はさらに電子媒体化を加速するのだろうなあ。
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2012年 10/24号 [雑誌] しかし、ティナ・ブラウン、雑誌からウェブ媒体に移ったのは成功だったのだなあ。デイリー・ビーストを創った時は、どうなるんだろうと思ったけど、結局、ニューズウィークを飲み込み、電子媒体化してしまった。先見の明だろうか。
 さて、ニューズウィーク日本版はこれから、どうなるのだろう。元となる紙媒体がなくても、紙を出していけるのだろうか。CNNの記事を読むと、「米国内外で編集および業務部門の合理化を図り、人員削減を予定」というけど...。日本版も電子媒体専業で生きていくのだろうか。日本では、電子媒体として存続することは難しいだろうか。
★The Daily Beast => http://bit.ly/xhIfFR
Newsweek - Newsweek and The Daily Beast => http://bit.ly/GXAELu
★A Turn of the Page for Newsweek - The Daily Beast => http://bit.ly/T1o922
ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト => http://bit.ly/RZMbvO

Newsweek for iPad - Newsweek

*1:US News & World Report => http://www.usnews.com/